スターボーのたんぽぽ畑でつかまえて。 ( No.93 ) |
- 日時: 2021/02/10 13:23
- 名前: ギーガ
- 当初、スターボーは性別不明の宇宙人という設定(笑)
82年といえばアイドルが群雄割拠していて、確かに斬新で目を引くものでしたが オリコンのチャート100位にも入らなく不発(笑)、 翌年のセカンドシングル「たんぽぽ畑でつかまえて」では松本&細野コンビから離れ 別の人の作詞作曲でキャンディーズみたいな正統派アイドルグループ路線に方向転換しました。
歌詞には初期設定の薫りは残しつつも(泣) 見た目、髪の毛は当時のキョンキョン、振り付けも同じ3人組だったキャンディーズみたいに変わりました。
じつは、路線変更のピンチヒッターで作曲に起用されたのは〈ボーイ・ジョージ〉のタカラのCMで 細野さんといっしょだったあの馬飼野康二さんだったのです。
ほかでもない70年代のキャンディーズのヒット曲の編曲や 82年デビュー組のキョンキョンら多数のアイドルの作曲編曲をしていたのが馬飼野さんでした。
〈ボーイ・ジョージ〉と〈スターボー〉。
この2つの企画モノをともに、 細野さんと馬飼野さんがセットで起用されていたところに お二人の当時の業界内の評価を窺い知ることが出来ますね。
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カントリーアレンジのスポーツマン。 ( No.94 ) |
- 日時: 2021/02/11 12:34
- 名前: ギーガ
- 2007年の7月、細野さんの還暦祝いの日比谷野外ライブにて
『フィルハーモニー』82年に収録の「スポーツマン」を カントリーアレンジで披露されました。 現在DVD化されています。
ユキヒロさんとのやりとりが楽しくてときどき見返しちゃうんですよね。
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カントリーミュージック。 ( No.95 ) |
- 日時: 2021/02/12 09:58
- 名前: ギーガ
- 繰り返しますがカルチャー・クラブは82年デビュー。
83年4月からはじまった火曜深夜の『高橋幸宏のオールナイトニッポン』で 細野さんがゲストの回がありました。
ユキヒロさんがカルチャー・クラブの印象を細野さんにたずねると
「カルチャー・クラブは、カントリーだね。」
とキッパリ。
これが、当時中3の私には言ってることがわからなくてですね。
というのもたとえばその頃ヒットしていた「カーマは気まぐれ」を 動画でドラムの演奏をみるとわかりやすいと思うんですが私には 黒人レーベルの〈モータウン〉を白人が軽快に涼しげにやってる ととらえていたんです。とても〈カントリー・ミュージック〉には聞こえません。
そこから私の「カントリーとはなにか」の旅が始まります(笑)
翌84年には『音楽王 細野晴臣物語』が出版されて 細野さんが中学に入ってアコースティックギターを買ってもらったときに カントリーのハンク・ウイリアムズの「カウライジャ」「ジャンバラヤ」 を早速友達の前で演ったことを知りました。
以降細野さんの興味はフォークの方にいって、カントリーには向かなかったと思っていたのですが おそらく1990年代末『モンド・ミュージック』という音楽ガイド本のBで 〈カントリー〉の特集があって、その全体像をとらえるためのガイドラインとして 細野さんの長いインタビューが載ったのです。
どうやらインタビュアは私と同じく『音楽王 細野晴臣物語』を読んでいて 細野さんはどうとらえているか、に興味があってのことらしいのです。 私もよく考えたら同じでした。 学究的にカントリーミュージックがどういうものか知りたいのではなくて 「細野晴臣がどうとらえているか」に興味があったのです。
細野さんのインタビューの中で印象深かったのは カントリーは構造的に単調だから、 歌がうまくないと、曲がもたないんだよ でした。
なるほど。そういわれると、確かに「カーマは気まぐれ」は当て嵌まる気がします。83年来の謎がひとつ解けました(笑)
さて。2007年の還暦になって、そんな細野さん自身が〈カントリー〉をやったのは驚きでしたね。 しかもおそらく誰もが〈典型的なテクノポップ〉と思っていたであろう「スポーツマン」を カントリーアレンジで、しかも屋外ライブで 聴かせてくれるとは夢にも思わなかったですね。イェイ イェ〜イ イェイ♪
※2021.2.15追記。 近年、ネット時代になって海外の方が 竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」を筆頭に 日本の80年代の〈シティ・ポップ〉を“発見”、再評価する動きがあります。
そして、彼らが選んだ〈シティ・ポップ〉コンピレーションの中に この「スポーツマン」が何故か入っていることがあって(笑) YOU TUBEにある「スポーツマン」の動画には海外の方のコメントが増えていっています。 かつて日本ではテクノポップだったのに、シティポップねェ・・。
さあ、今後どうなっていくか楽しみでなりません(嬉)
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仕事を終えた僕たちは ( No.96 ) |
- 日時: 2021/02/13 13:03
- 名前: ギーガ
- 2/13は、矢野顕子さんのお誕生日です。
ユキヒロさんのことを「ユキヒロ〜!」、小原礼さんことを「オハラ〜!」と呼び捨てにしていますが、 ユキヒロさんより年下です、念のため(笑)
『Once A Fool 遥かなる想い』85年収録の 「仕事を終えた僕たちは」の作詞はアッコちゃん。 このアルバムの中で一番好きな曲でした。
この曲は、シックスティーズっぽい作りですが、 シックスティーズそのものというより
60年代前半、例えばニール・セダカのようなビルボードのチャートを賑わせた人が、 70年代に入ってシンガーソングライターとしてカムバックした動きがありまして、 そんな感じをユキヒロさんはねらったのではないか、
そして、その姿にYMOを通過した自分を重ねたのではないか、と考えています。
オルガンの音色のキーボードに佐藤博さんを起用(ほかにフラッシュバック回想、LIFE LIKE A RIVER等) するなど演奏者の人選からしても。
さらにアッコちゃんは小田和正さんが好きなんですが、 オフコース時代に「夏の日」84年という曲があって
サビの最後にフックがあるんですね ♪こころをとじて だれもそこへは逃げないで
それと同じように最後が印象に残るメロディにしたんだと考えています ♪きみのえがおは ガラスのむこうがわ
果たしてアッコちゃんに詞を書いてもらうことを前提にそうしたのか、 そういう曲を作ったから、アッコちゃんに頼んだのかまではわからないのですが。
またリズムトラックは、「Stranger Things Have Happened」84年と同じ、 プリンスからの影響を感じます。
アルバムタイトルの『Once A Fool...』というのは たぶん慣用句「Once A Fool、Always A Fool」のことで、 意味は「バカは死ななきゃ治らない」。なので『バカは死ななきゃ...』ぐらいなニュアンスでしょうか。
他にもユキヒロさんは、当時人気があった〈バナナラマ〉というグループの名前をもじった 『バカ仲間』というタイトルを付けようとしたことがありますね。 結局『The Dearest Fool』99年になったんですけどね。 「最愛なるバカ」と。
バート・バカラックのカヴァー「The April Fools」は「四月バカ」でしたね。
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ドリップ・ドライ・アイズのピアノカバーを聴く。 ( No.97 ) |
- 日時: 2021/02/16 16:47
- 名前: ギーガ
- 参照: https://www.youtube.com/watch?v=rUl0sVJ69lU
- メロディの良さを堪能。
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サンディーさんのインタビュー ( No.98 ) |
- 日時: 2021/02/17 12:19
- 名前: ギーガ
- 参照: http://salitote.jp/people/interview021-1.html
- YMO「Absolute Ego Dance」の間奏のおはやし ♪ハイヤー ッハッハッハッハ
YMO「Nice Age」のコーラス ♪ナイス エイジィッ ユキヒロさんの「Blue Colour Worker」でのコーラス
などで耳にお馴染みの、サンディーさんのインタビューです。 「ドリップ・ドライ・アイズ」を中心にお楽しみください。
補足説明 2021.02.19 ・サンディーさんは変名が多い。そのせいでネット時代になるまで、彼女の活動の全容がつかみにくかった。
・変名で歌った、ルパン三世のエンディング曲「ラブ・スコール」は動画サイトで放映されていたバージョンを観ることができる。 そのEDのおかげで私の〈峰不二子〉のイメージは、サンディーさんである(笑)
・『西遊記』のエンディング曲ゴダイゴ「ガンダーラ」ではサビのコーラスでハッキリとサンディーさんの声がわかる。
・1980年、教授はセカンドアルバム『B2-UNIT』の「ライオット・イン・ラゴス」などのミックスをデニス・ボヴェルに頼むために、ロンドンを訪れる。レコードには“エンジニアリング”とクレジットされているが、実質的には“ダブ・ミックス”である。 そこで、インタビューにあるように、日本では発売されていて(テープもしくはサンプル盤の可能性もあり)、イギリスでは未だ発売されていなかった『イーティン・プレジャー』をデニスに手渡したのである。 教授としては自分の仲間が君の曲にインスパイアされた曲を作り、ダブミックスをやってみたんだけれど、どう?といった感じ。 ちなみにサンディー版の「ドリップ・ドライ・アイズ」では教授は演奏していない。キーボードは全て細野さんである。
・教授とデニス・ボヴェルが出会ってからまもなく。今度はサンディーさんがデニス・ボヴェルのスタジオで彼と出会う。サンディーさんが名前を告げると「サンディー!? あの〈ドリップ・ドライ・アイズ〉のサンディーかい?」といわれたという。 そして彼は「ドリップ・ドライ・アイズ」を歌い出したことはインタビューにあるのだが、サンディーさんは彼の大ファンだったので、驚いたしうれしかったでしょうねえ。
・余談だが、ユキヒロさんの「ドリップ・ドライ・アイズ」で印象的な音色のプロフェットを演奏しているNew Musikのトニー・マンスフィールドとデニス・ボヴェルは高校時代の同級生。 ユキヒロさんはそのことをご存じだろうか。
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サンディーさんのインタビューU ( No.99 ) |
- 日時: 2021/02/18 12:24
- 名前: ギーガ
- 参照: https://sandii.info/stories/001/
- 1980年7月21日に発売されたサンディーさんの初ソロアルバム『イーティン・プレジャー』を中心に。
念のために書いておくと。 「ドリップ・ドライ・アイズ」はこのアルバムにユキヒロさんが提供したのがオリジナルです。
翌81年6月5日発売のユキヒロさんのサードアルバム、『ニウロマンティック』収録の 「ドリップ・ドライ・アイズ」はセルフカバー(PVも存在します)ということになります。
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サンディーさんのインタビューV ( No.100 ) |
- 日時: 2021/02/19 10:42
- 名前: ギーガ
- 参照: https://huladub.com/story_02/
- デヴィッド・ボウイがサンディー&ザ・サンセッツの世界進出に尽力してくれた話は前にしました。
詳しくは 『評伝デヴィッド・ボウイ 日本に降り立った異星人(スターマン)』 のなかのサンディーさんのインタビューをご一読ください。
個人的に80年『イーティン・プレジャー』で思っていることを書きます。
・このアルバムではYMO全面バックアップとされてますが、教授がそんなに関わってないんですよ。おそらく「ラブシック」のイントロの演奏だけ。編曲もなし。 もし1曲でも提供曲があったらなと。当時のアルファ内部の社員もそう思っていたかもしれません。 シナロケの『真空パック』録音時とは状況が違い、YMO『パブリックプレッシャー』が1位をとり《YMOブーム》到来の状況下で、メンバーが多忙になってしまいましたからね・・。
・『真空パック』の「ユーメイドリーム」のような、ニューウェイヴに生まれ変わったサンディーさんの名刺代わりになるような曲がないんですよね。 「ユーメイドリーム」はCMにも使われましたし、夜のヒットスタジオ等音楽番組にもシナロケは出ましたし。一般的にも知られるようになりました。
・後年、細野さんが提供した「ステッキー・ミュージック」84年を聴いたときは、ああこのタイプの曲が『イーティン・プレジャー』に入っていたらよかったのにと思ったものです。
・「Nice Age」は79年12月24日からレコーディングに入って、12月27日にはユキヒロさんのボーカルとサンディさんのコーラスを録ってるんですよ。 なので音楽的に「Absolute Ego Dance」と「Nice Age」を足したような、ポップでキャッチーな曲が入っていたらなと。
・ユキヒロさんの『音楽殺人』とYMO『増殖』と『イーティン・プレジャー』のレコーディングは重なってるんです。 ユキヒロさんが『音楽殺人』でモータウンレーベルの「ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ」というシュプリームスの大ヒット曲を取り上げ、 細野さんが『イーティン・プレジャー』でマーサ&バンダラスの大ヒット曲「ジミーマック」を取りあげたのは、まるで申し合わせたようにやってますが、実を言うと、申し合わせたからなんですよね(笑)
なので細野さんがユキヒロさんに提供した、「Blue Colour Worker」。これを女性版にして、男女を逆にし女性キーにしてアレンジを変えたバージョンが入っているのもアリだったのではないかと。
・『パブリック・プレッシャー』の「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」のコーラスはアッコちゃんなんですが、別にこれに不満はないですけど、これがもしサンディーさんだったらな、と。 同じく『パブリック・プレッシャー』収録の「ラジオ・ジャンク」のコーラスがサンディーさんだったらなと。大分パンチが出てイメージが変わると思われます。いやシーナさんが黙っちゃいないか。
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エール。 ( No.101 ) |
- 日時: 2021/02/20 12:47
- 名前: ギーガ
- 参照: https://www.youtube.com/watch?v=-6MaFqSn3c4
- ガンバレユキヒロ、ガンバレ教授。
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エールU。 ( No.102 ) |
- 日時: 2021/02/21 12:52
- 名前: ギーガ
- 参照: https://www.youtube.com/watch?v=UBTh666oCVI
- Bメロまで。
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