黄金のクラップヘッズ。 ( No.1 ) |
- 日時: 2021/02/21 18:30
- 名前: ギーガ
- スネークマンショー『急いで口で吸え』。
本日2021年2月21日は発売されて40周年。
「黄金のクラップヘッズ」はいまでもときどき聴きたくなる軽快で大好きな曲です。
演奏者の“ザ・クラップヘッズ”というのは、この曲をレコーディングするためにだけ組まれた、プラスチックスとYMOの混成軍。
具体的には、プラスチックスから立花ハジメさん&佐藤チカさん&中西俊夫さん。 YMOから細野さん&ユキヒロさん。 それと、ジェームズ・ブラウンの歌マネをしている、スネークマンショーの小林克也さん。
バンド名の由来は、クラップが「Clap」だと、拍手、クラップ音 のことで 「Crap」とつづると、ウンコ、糞 のこと。
なので、英語に堪能な克也さんが言葉遊びでアイデアを出したんだと思いますね(笑)
そしてプラスチックスと親交が深い“トーキングヘッズ”をもじったんでしょう。
同じ頃、細野さんはYMOの『BGM』用の曲を作っていました。 それが「ラップ現象」で、こちらはオカルトのラップ現象と、音楽のラップをかけてましたね。 もしかしたら克也さんの言葉遊びが曲想のヒントになったのかもしれません。
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サディスティック・ミカ・バンド「UN COCO LOCO」。 ( No.2 ) |
- 日時: 2021/02/22 19:29
- 名前: ギーガ
- モデルの桐島かれんさんをゲストボーカルに迎えた再結成ミカバンドのアルバム『天晴(あっぱれ)』89年収録。
タイトルの「UN COCO LOCO」というのは、スペイン語で訳すと「クレイジーなココナッツ」「狂ったココナッツ」。 でも音読すると「ウン・ココ・ロコ」で、「ウンコ、コロコ(ロ)」と読めるという(笑)“ウンコ”ネタを天丼してみました。
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トラヴェリング・ガール。 ( No.3 ) |
- 日時: 2021/02/23 11:00
- 名前: ギーガ
- 89年4月にミカバンドの『天晴』が出て
90年5月にでた、かれんさんのソロのシングル。 本人が出ていたポーラ化粧品のCMソングでした。
これもクラップが効いてます。
編曲には、YMO『浮気なぼくら』でマニピュレーターだった藤井丈司さんが携わっています。
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ビクター「CITY JACK」のCM83年。 ( No.4 ) |
- 日時: 2021/02/24 12:28
- 名前: ギーガ
- ビクターの小型ビデオカメラ「CITY JACK」83年のCM。
曲は、前年82年に発売された、小林克也さんのザ・ナンバーワンバンド『もも』収録の 「うわさのカム・トゥ・ハワイ」に商品名シティジャックを盛り込んで、使われています。
自己紹介型ラップ「ごきげんいかが123」が81年2月発売。
移民3世DJが英語で祖父に会いたいなあというと、 その祖父が出てきて広島弁ラップが始まるという構成が斬新ですね。
ちなみに。青森弁ラップの吉幾三さん「俺ら東京さ行ぐだ」は84年11月発売です。
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マクセルのビデオテープ83年のCM。 ( No.5 ) |
- 日時: 2021/02/25 18:30
- 名前: ギーガ
- 夢の楽園の中にいるような音楽と、甘くてハスキーな歌声に耳を奪われ
歩いている女性が当時大変人気のあった、ソフィー・マルソーだと気付いて ジッと観いってしまったことを昨日のように覚えております。
これはいい曲だなあと。
そうしたら、作曲が細野さんだったんです(笑) 松原みき「Paradise Beach (ソフィーのテーマ)」、シングル盤買いました。
当時は春の3月から「君に胸キュン。」のCM、4月に松田聖子の映画主題歌「天国のキッス」、 同月この松原みきさんのCM「パラダイス・ビーチ」放映といった感じ。リゾート、トロピカル、パラダイス、南国、天国。
2021年現在、夭逝された松原みきさんのデビューシングル「真夜中のドア Stay With Me」79年11月が海外でリバイバルヒットという現象が起きております。
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天国のキッス。 ( No.6 ) |
- 日時: 2021/02/26 11:52
- 名前: ギーガ
- 83年4月に発売された細野さんが作曲した、
松田聖子さんの「天国のキッス」。
この曲を初めて聞いたとき、皆さんはどう思われましたか?
私はこの曲を初めてラジオかなんかで聴いたとき
「すいません! うちの細野がやらかしてしまいました。」
となんだか、全国の松田聖子ファンに大変申し訳ない気持ちが起こったのを覚えています。中学3年でした(笑)
『フィルハーモニー』でもポップな「フニクリフニクラ」と比べても病的ではないですし(笑) フニクラーーーーーーー(笑) 曲も良くって細野ファンとしては大歓迎なんですが それはあくまで裏道の話。次元が違います。
これではさすがの松田聖子も1位を獲れない。ファンに怒られてしまう。 連続1位の偉業の記録が途絶えてしまう、と思ったからなんですね。うちの細野によって(笑)
私がどうしてそう思ったのか具体的に言いますと まず、音の数が少なく、ローファイでデモテープみたいな仕上がりだったこと。 さすがにこれでは一級アイドルのゴージャスな聖子さんの曲を聴いてきたファン“手抜き”に聴こえるんじゃないかと。 男性コーラスが入ってるからアイドル商品としてごまかせてるというか(笑)
やってもうた。やってもうた。
それからもう毎日ハラハラ、ドキドキしていたのを覚えています(笑)
そして、しばらくしてチャートに歌謡曲が並ぶ中で こんなデモテープみたいなプライベートサウンドでも1位を獲れたときはホッとしたものです。 2021年なら、十分アリなんですけどね。
思うに、これはひとえに当時“松田聖子ブランド”が確立していたからなんです。
でそれは、まず第一に松田聖子自身の声、歌唱、容姿キャラクターなどのアイドルパワー。 ※このオケで、当時のアイドルの誰かが歌っているのを想像してみてください。
次が詞。 み〜んな、歌謡曲において詞と曲では、詞に重きを置いて聴いていたんです。詞に何が歌われているかを。
誘惑されるポーズの裏で 誘惑してるちょっと悪い子
この女性心理を歌ったのが支持されたんです。
私のように曲やサウンドが主ではなかったんですね(笑) そのことをこの曲は教えてくれました。
いまでは松本隆さんがNHKのソングライターズという番組で 「松田聖子の最高傑作」 (でも最高傑作は日替わりだよ、を含む) と断じているほどですが、当時は松本さんもわかんないんだけど、 曲に関しては“細野晴臣”に賭けたんだと思っています。 で、賭けに勝ったと。
細野さんにしてみると、悪い虫が働いて(笑)80年のYMO人気にのっての『BGM』みたいなもんで(笑) こういうので1位を果たして獲れるかどうか実験してみたと。
いやこれで本当に、獲れなかったらどうなってたんだろう、と思っている今日この頃です。
2021.3.16 追記 村上“ポンタ”秀一さんが2月8日に視床出血で入院されてましたが 2021年3月9日に70歳で永眠されました。
自伝『自暴自伝』によると「天国のキッス」のドラムはリンドラムですが、 ハイハットやタムなどはポンタさんと林立夫さんがプレイされたとのことです。
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トーキングヘッズ「ワンス・イン・ア・ライフタイム」PV。 ( No.7 ) |
- 日時: 2021/02/27 11:54
- 名前: ギーガ
- 参照: https://www.amazon.co.jp/Remain-Light-Talking-Heads/dp/B000002KO3
- この曲が収録されている『リメイン・イン・ライト』80年の有名なジャケットは
YMO本『OMIYAGE』81年3月の教授のコーナーに載っています。
フィルムを使ったストーリー性のあるPVではなくて スタジオで合成クロマキーを使ったビデオ画像のPV。
前半のアジテートと後半の勇ましいメロディ、 “ケイレン”のパフォーマンスがインパクトありますね。
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YMO「体操」PV。 ( No.8 ) |
- 日時: 2021/02/28 11:00
- 名前: ギーガ
- 教授いわく、細野さんとユキヒロにとっての「CUE」が、ぼくの「体操」だと。
この意味してるところは、どちらも「これはいい曲だ」と感激した曲からもらったエネルギーで作った曲で、 しかも元曲からの影響を包み隠さずにいる、ということだと思います。 しかも「体操」は楽曲だけでなくPVまで寄せにいってるという(笑) ケイレンケーレン、ケイレンケーレン
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ラスト・エンペラー。 ( No.9 ) |
- 日時: 2021/03/01 12:31
- 名前: ギーガ
- 参照: https://www.youtube.com/watch?v=Z1IHDTMtsSY
- 「体操」81年から7年後。
なんと、そのトーキングヘッズのデヴィッド・バーンと教授が、 映画『ラスト・エンペラー』で一緒にアカデミー賞を獲ることになるとは! 1:35〜
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フー・マンチュー。 ( No.10 ) |
- 日時: 2021/03/02 10:21
- 名前: ギーガ
- 参照: https://www.mag2.com/p/news/151931
- フー・マンチュー(Dr.Fu Manchu、傅満洲博士)というのは、
今から100年ぐらい前の、イギリス小説に出てくる架空の人物です。
世界征服をたくらむ悪の組織の首領で 見た目、中国服と中国帽を身にまとい、長身でやせていて、ドジョウ髭、長い爪がポイント。 頭脳明晰だが何を考えているのかわからなく残忍で、 西洋の武器を嫌い、猛毒の菌などを使って殺します。
小説はシリーズ化され、映画化コミック化もされました。
さて。この“フー・マンチュー”というネーミングは じつは“ラストエンペラー”こと、清王朝最後の皇帝であり、満州国皇帝になった愛新覚羅・溥儀(アイシンカクラが姓、フギが名)に由来しています。
フー・マンチューの漢字をみていただくとわかるのですが
溥儀の「フ」と、満州で、フー・マンシュウ、フー・マンチュー、と。
これで「中国女」と「ラストエンペラー」が結びつきました(笑)
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